このカテゴリでは、賃貸経営を行うにあたり、マンション建設の流れはどのように進んでいくか、一般的な例を挙げて時系列に沿って紹介していきたいと思います。
建築や不動産関係のお仕事をされている方を除き、賃貸経営を行うマンション建設はどのように進めていくべきか、ご存知ない方が多いと思われます。
まずは、大まかな流れを知っておいてください。賃貸マンションには、ご自身が住む家とは異なる、情報収集や計画立案が必要になるということを理解しておきましょう!
まずはネット検索や書籍などで賃貸マンション経営に関する情報を集めます。
可能であるなら、建設予定地の周辺で賃貸住宅経営を行っている人からの情報も収集してみることも忘れずに。
知識を得た上で、建築予定地を守備範囲としている建築会社や土地活用のコンサルティング会社が行うセミナーや無料相談会に参加してみましょう。
その際の対応なども、業者選定の判断基準にするとよいでしょう。
上記の過程で信頼できそうな業者を絞り込めたら、建設予定地の立地条件や周辺環境、入居者ニーズ、トレンドなどを分析してもらいましょう。エリアに基づいた入居者像を絞り込み、建物の間取りや経営形態を決めていきます。
加えて、賃貸マンションの建設費用、家賃収入による収支バランスの検討も重要です。
言うまでもありませんが、マンション経営とは、金融機関からの借入金を返済できる収益を確保しなければ成り立ちません。
こうした点にも、しっかりとアドバイスをしてくれる業者であれば、信頼度が高いと言えます。
業者から提案された事業計画・収支計画に納得できたら、仮契約(内諾)を結び、工法や間取り、設備・仕様、外観デザインなどに関する打ち合わせへと進みます。
ただし、業者によっては設計に関する打ち合わせは本契約を締結後という場合もあります。
設計内容やデザインなどの提案と修正などを繰り返し、最終プランが決定したら、本契約を締結します。契約後のキャンセルは違約金が発生する場合もありますので、疑問点や不安点もしっかり確認し納得した上で契約することが大切です。
契約締結により工事が開始されます。一般的にはその前に工事の無事を祈願する地鎮祭を行います。
工事期間中は定期的に現場に出向き、進捗状況や近隣の迷惑になっていないかなどを確認するようにしてみましょう。
建物の完成を待ってからではなく、建設工事と並行しながら入居者様の募集を開始しましょう。
完工時点で満室になっていれば理想的で、入居者様の募集は地域の不動産会社などに依頼するケースが一般的です。
建設業者が不動産事業部門を持っていればワンストップで依頼可能です。
建物の完工時には、まず自治体や確認検査機関などによる完了検査が行われ、続いてオーナーが建設会社の説明を受けながら室内をチェックする検査が実施されます。問題がなければ、建物の引き渡しが行われます。
入居者募集や賃貸借契約、家賃の集金、トラブルへの対応などを行っていきます。一般管理、自主管理、サブリースのどれを選ぶかによって、対応は大きく変わってきますので、よく熟慮すべきです。
賃貸向けのマンション建設に限らず、中高層の建物を建てる際は、近隣住民との間にトラブルや揉め事が起こる可能性があります。
下記のページでは、マンション建設で起こりがちなトラブル事例を、その対処法とともにご紹介します。