賃貸経営も投資のひとつですから、リスクはつきもの。賃貸経営で失敗しないためには、どのようなリスクがあり、回避するにはどうすればよいのかを知っておくことが重要です。
賃貸経営で一番のリスクは「空室リスク」といっても過言ではありません。
投資分を回収しきっていれば損はありませんが、大抵の場合、購入した物件に入居者がいなければ赤字となります。
そのため大家さんは、運用する物件に借主を呼び込めるよう、様々な手段で空室対策を行う必要があるわけです。
ローンを変動金利型で借り入れた方の場合、気になるのが金利上昇のリスクです。
現在のように金利が低い時代がこのまま続くという保証はありません。景気が上向けば金利も当然上がっていきます。
対策としては、繰上げ返済(毎月の返済額とは別の返済)をして借り入れている元本を少しずつでも減らすこと。特に低金利の今のうちに、無理のない程度に繰上げ返済をしていくことが重要です。
また、景気が上向きになれば、家賃の引き上げも検討できます。市場の動向を見極めながら、柔軟に返済プランを考えていくとよいでしょう。
近年、大雨による土砂災害や地震による火災・液状化現象など、大都市を襲う自然災害が増えています。
このようなリスクは、建物の購入を検討する段階で、周辺環境をしっかり調べておくことである程度抑えられます。
各自治体からは、水害や地震時の被害状況をまとめたハザードマップなどが公表されていますので、こうしたものを活用するとよいでしょう。
また、物件購入後は火災保険の加入は必須ですが、任意となっている地震保険への加入も検討しておくとよいでしょう。
一般的な火災保険では、地震による火災は補償されないことがほとんどです。万が一に備えて、災害リスクを回避しましょう。
入居者のトラブルもリスクとして挙げられます。例えば家賃の滞納、共有スペースへのゴミの散乱、騒音等々…。
こうしたトラブルを放置してしまうと、悪評が広がり、空室リスクを招くことにもなりかねません。
住環境も物件の魅力の一つですので、こうしたトラブルの予防・早期解決に気を配るのも重要です。